Identity
介護の仕事をしていると、「偉いね」と言われることがある。そして、この言葉には「3Kの仕事なのによくやれる」的なニュアンスを感じることが多々ある。
価値観の相違の問題とはわかっているが、そういうニュアンスを感じると、なんかカチンとくる。私にとっては大変だけどとてもやりがいのある仕事なのだから。
だが、こうも思うのだ。「介護の仕事のやりがいや社会的重要性って理解されているんだろうか?高齢者が安心して暮らせる施設があることは、社会にとって不可欠なのに。」
だから、「偉いね」って言葉が引っかかるんだろう。じゃあなんといってもらえばいいのか?たぶん私の中では「すごいね」なんだと思う。
「仕事は何してるの?」って聞かれたら、「特養の介護職員」って胸張って答えて、リスペクトをもって「すごい!」って言われる仕事を目指す。そう思うプライドが、入居している高齢者のためという大義名分を成就するはず。でも、そんなたいそうなことだけじゃなく、そういう仕事をしている実感から自己肯定を得たいがため、というのも現実だったりする。だけど、それでいいんだと思うことで今がある。だって、エゴイスティックの結果が人のためになるのを感じられるんだから。